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【うす味読書感想】「自在期」やましたひでこ著

どうもー、きーです。
ブックオフに売る前に、うす味の読書感想を書きました。

今回の本

「断捨離」という概念を作った、やましたひでこさんの著書です。
概念を作れるなんて、すごいですよね。

タイトル:「光に遊ぶ 自在期 もうひとつのあなたの人生の舞台」

 

 

定価:1,540円(税込み)
高いですね。

著者:やましたひでこ
一時期、ひらがなの芸名が流行りましたね。

 

ざっくり内容解説

1.2020年に日本でもコロナが蔓延し、自宅待機したときの話。

2.自宅の都会タワーマンションを離れて、知り合いが運営する指宿リトリートホテル(自然豊かな長期滞在用ホテル)に滞在した話。

 

3.大衆が考える幸せ(例:家族仲良しで干渉しあう)は幻想だと思った話。

買った理由

bs朝日の番組「ウチ、断捨離しました」で新刊の紹介があり、

その際、本の表紙を見たのがきっかけでした。


www.youtube.com


本の表紙に書いてあるキャッチコピーを見て、雷に打たれました。

そのキャッチコピーはこちら。

 

私たちを立ち止まらせている家を。
私たちを囲い込んでいる土地を。
私たちを繋ぎ止めている家族を。


いったん、捨ててみるのも、
離れてみるのも、
断ってみるのも、
やってみる価値があるのかも知れない。」

絶賛ローン返済中のマイホーム購入者にとっては、「何のこっちゃ」という話かもしれないが、
築50年の一軒家を受け継いでいる私にとっては「心を軽くする発想」だった。

本心では前からそうしたかったけど、なかなか踏み切れない現状にどんよりとしていたところ、背中を押してもらったという感じ。

 

読んだ感想

がっかりした。
「家・土地・家族をいったん捨てる」というテーマだと思ったら、それについて書いているのは表紙とまえがきだけだった。

本文は、「捨てる」というほどショッキングな実践法は書いていなかった。

実体験をふまえた本音は別のところにありそうだ。
核心をさけて、本心のまわりを注意深くと書いているから、読み手にガツンと来るものがなかった。
いつもの、やました節より歯切れが悪い印象だ。

 

私的、衝撃ポイント

ただ驚いたポイントが一か所あった。


45ページに書いてあった一文。
「私、ちっとも幸せではないのだと。」

やましたさんが一日家に引きこもっているときに気づいてしまったそうです。

仕事、地位、友達、お金、家族経験を手に入れても「幸せには遠いところにいる」と「不幸ではないけど幸せではない」と自覚されているとのこと。

さらっと衝撃的告白。
これには、出た!やました節!と感じた。

固い器で頭を殴られたような衝撃こそ、やましたさんの文章だ。
わかりやすくて、無駄のない説明ゆえの説得力。
だから断捨離にはまってしまう。

はじめは驚いたけど、「幸せではない」と知り、やっぱりとも思った。
世の中の成功者は、この発言をする人が多いからだ。
上昇志向の強いひとは、ただぼんやりと生き過ごすことが耐えられないのかもしれない。
刺激には、さらに強い刺激が必要なのか。

やましたさんと私

正直、やましたさんの本はほぼすべて読んでいます。

「こんまりブーム」にのって片付けをした後に、物足りなくなり、おそらく元ネタである「断捨離」に興味を持ちました。

人生がときめく片づけの魔法 改訂版 試し読み増量版



こんまりさん以前から、断捨離を提唱されていたやましたさん。当然、過去の著書はブックオフで半額または三分の一の値段で売っていました。



そんなわけで中古本を購入して、断捨離をむさぼり読みました。こんまりさんよりもスパイシーな片付け指南書で、ドハマりして、断捨離(遺品整理も含めて)がハイスピードに進みました。

実践後は、またブックオフに売るを繰り返して今日に至ります。

やましたさんの本は大きく分けて3種類

1.論理的
2,散文的、ポエム的
3.雑誌、マンガ系

どれも「断捨離」について書いてあります。

1論理的が個人的におすすめ

論理的に断捨離の方法が書いてあるので、頭にすーっと入ってきます。
本気で断捨離を知りたい人
断捨離を知りたい人
に向いています。

 

2散文・ポエム的は、断捨離の概念を踏まえたやましたさんの生き方が書いてある

旅やリトリート施設、空海、健康など、日常と離れたテーマを断捨離を掛け合わせたテーマが多いです。

今回紹介する本は、2の散文的な内容でした。
個人的には苦手な文体です。ところどころに文学的な散文が出てきて、「何が言いたいのか分かりづかい」というのが感想でした。

 

本書で一番残念だった点

 

 


やましたさんがスマホで撮影したと思われる画質の悪い写真が掲載されているのが特徴。断捨離を広めるというよりは、趣味に近い書籍かなと思いました。

 

スマホの写真を大きく引き伸ばしているので、画素数が荒いぼやっとした写真ばかり。せっかく質の高い紙なのにもったいない気がする。なかでもゴボウ片手にひょっとこ口をされたやましたさんの写真は、よほどのファンじゃなければ歓喜できないかも。

せめて、最新のスマートフォンに買い替えていただけたら、もっと綺麗な写真になると思います。

 

今回はアマゾンでまえがきだけ読んで買ってしまったので、失敗しました。今後は書店でぱらぱら見てから購入するか考えます。

3.雑誌、マンガ系は入門者向け

例:
・精神科医とコラボした病状(患者)と断捨離を掛け合わせた漫画
・仕事依頼に恵まれない漫画家が断捨離をして道を開けた実話漫画
・写真を多用して断捨離の方法を説明した雑誌

ざっくりかつ、ダイジェストで断捨離のhow toを視覚的に説明した本です。
ページも少ないので、全体像を掴むのに最適です。
本屋さんでパラーっと立ち読みするだけで事足りるはず。

本よりも、bs朝日「ウチ断捨離しました」を見るほうが早いかもしれない。

私の断捨離はつづく

片付け好きな人にとって、
断捨離は、はじめは楽しい。

好きだから何日もできる。

そして1週間くらいすると、ぶっ倒れる。うつ症状が出る。

回復に1か月かかる。

休憩を入れながら断捨離をしても、回復に3倍の日数がかかる。

過酷です。
自分が集めた物を捨てるのは、大変です。

だから、本当に必要なものだけしか買いたくなくなる。
あとで捨てるしんどさを考えると、モノを買いたくなくなる。

さて、私の将来、断捨離したいもの。
それは一軒家だ。

勇気がいるし、精神的にも体力的にも消耗が激しそうだ。
だから、今回の本のキャッチコピーみたいに、「いったん」というマインドをベースに行動しよう。

いったん、離れる。

離れて、環境が変わり、考え方もフレッシュなときに次の一手を考えればいいや。

このマインドをいただけただけでも、「自在期」を手に取った価値がありました!